4月に安原葉子さんこと葉子ちゃんが出演した芝居を観に行って来ました。
戦争で引き裂かれた男と女。生きるとは、結婚とは、家族とは。切なくもあり…可笑しくもあり…最後に救われました。良かった。
思い出しました。私のおばあちゃん。
子どもの頃、両親が共働きで家にいるのはおばあちゃんとおじいちゃん。
私と妹の面倒を祖母が見てくれてました。
病気になれば祖母が一緒に病院に付き添ってくれ…買い物も一緒に着いて行き…母が帰ってくるまで一緒にテレビを見たり…本当におばあちゃんっ子だったな。
視力が悪く…目が見えていなかった祖母。優しくて我慢強く…鹿児島の生まれの祖母。お酒は強かった。
祖父は全くお酒は飲めず…お正月とかなんかあった時に一口飲んだら顔が赤くなる…だから家族で飲めないのは祖父だけ…飲んだところをあまり見たことないんだよね。
お酒は祖母に似たのかしらね。(笑)
小学5年か6年生か、社会の授業で祖父母がいる家庭で戦争を体験しているから話しを聞いてくるってのがあって…いま思えば辛い話しをさせるなって思うけど…当時の私は小学生。そこまで考えてないから祖母に聞いたんだよね。
戦争の時どうしてたか、どこにいたのか等…の話しを。
満州(いまの中国)にいたらしく、爆弾で道に大きな穴があき大変だったこと…戦争に負け赤ん坊の母を背負って祖母の姉と日本に引き上げてきたこと…涙ながらに語ってくれた祖母のことを思い出しました。
戦争の話しは一度だけ亡くなるまでにこの話しだけ…戦争のことは喋りたくないみたいだったのに孫の私に頑張って話してくれたんだろうと。
なんて事をね、作品を観たあと鮮烈に…よみがえりました。
祖母が母を背負って帰ってきたから今があるんだって思って…身近なところにも戦争の爪痕があるんだって感じたこと。不思議です。